つなごう医療 中日メディカルサイト

大腸の腫瘍バラさず切除 浜松 松田病院 高い成功率

(2010年8月21日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

厚労省が静岡県内初の先進機関に承認  浅野医師『早期ならほぼ完治』

画像浅野道雄医師

 大腸の粘膜表面にできた悪性腫瘍(しゅよう)などを削り取る「内視鏡的大腸粘膜下層剝離(はくり)術=大腸ESD」で、浜松市西区の松田病院(松田保秀院長)が、厚生労働省から先進医療機関として静岡県内で初めて承認された。高い成功率や多くの症例数が評価された。

 大腸ESDは、腫瘍ができた粘膜の下(粘膜下層)に生理食塩水などを注入して病変部を浮かせ、針状の電気ナイフで病変周囲の粘膜を全周にわたって切開後、腫瘍を表層部からはがし取る。

画像

 従来の内視鏡術では、腫瘍が大きいとバラバラにしないと切除できなかったが、ESDでは大きさに関係なく病変を一塊にして切除でき、早期大腸がんなどの根治性が高いと期待されている。

 松田病院では、2004年から内視鏡センター長の浅野道雄医師(46)が取り組みはじめた。これまでの症例数は270回余に上り、90%以上で完全に切除できた。大腸は壁が薄く曲がりくねっているため、高度な技術が必要とされるが、安定した治療成績から8月2日付で承認された。大腸ESDでの先進医療機関認定は全国で31カ所目。

 浅野医師は「腫瘍を完全に切り取れるだけでなく、開腹手術による腸切除を回避できるものも多い」と利点を強調。大腸がんは増加傾向にあり、いずれ罹患(りかん)の1位になるといわれるが「早期がんならほぼ完治できる」と話している。

同じジャンルの最新ニュース
大腸がんの転移抑制 (2017年4月12日)
コヒーシンの働き解明 (2016年12月16日)
大腸がん手術 人工肛門で下痢 (2016年5月24日)
梶田さん 亡き右腕に感謝 (2015年12月10日)
加工肉で大腸がんリスク (2015年10月27日)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人