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岐阜の病院〈53〉 山内ホスピタル 岐阜市

(2011年5月29日) 【中日新聞】【朝刊】【岐阜】 この記事を印刷する

伝統の消化器治療に力

画像内視鏡を使って検査する山内英通理事長=岐阜市市橋の山内ホスピタルで

 先端にカメラの付いたチューブが口から体内に入る。胃や食道内の画像がモニターに映し出される。

 「体の中を直接見られるので、異常を正確に確認できる」。病院を運営する社団医療法人「かなめ会」の山内英通理事長は医師として、内視鏡の利点を説明する。

 内視鏡は検査だけでなく、がん細胞やポリープの切除に効果を発揮する。先端が輪になったワイヤをチューブに通し、モニターを見ながら、患部を輪で縛って切除する。検査は10分、切除は30分程度だ。

 「早期がんに限られるが、開腹手術に比べ、切除部位が小さく、出血や痛みが抑えられるので、患者の負担が少ない」

 2009年の内視鏡検査は3464件。内視鏡を使った大腸のポリープの切除は二101件、大腸粘膜下の腫瘍やがんの切除は62件に上る。患者は愛知県からも訪れる。内科医が17人と全医師の過半数以上を占め、消化器の治療に力を入れる。それは伝統に裏付けられている。

 病院は1908年、山内理事長の祖父、故山内要氏が岐阜市神室町に開いた「岐阜胃腸病醫院」が前身。北里柴三郎氏と消化器病学会の初期を築いた長与称吉氏の弟子として、当時の最先端医療を学んでいた。

 88年には施設が手狭になったため、現在地に移転。従来の胃腸科と内科に加え、外科、整形外科、循環器科などを順次新設し、現在は12の診療科がある。胃や腸、胆のうなど消化器系のがんの外科手術のほか、整形外科では、特にひざや股の関節を人工関節に置換する手術が多い。

 「高齢化社会を見すえて、幅広い医療ができるよう診療科を拡充してきた」

 予防医療として人間ドックにも力を入れる。専任の保健師が食生活や生活習慣を指導する。2008年には回復期リハビリテーション病棟を整備。市内の病院で手術し回復に向かっている患者を受け入れる。理学療法士らがマンツーマンで退院後の生活を想定し訓練する。

 山内理事長は「専門性の高い医療を幅広く提供し、地域住民が安心して暮らせる社会づくりに貢献したい」と語る。 (佐久間博康)

質高い医療を提供

 山内英通理事長の話 患者に専門的で高度な技術の医療を提供するという当たり前のことをきちんと実践しようと心掛けている。中小病院だが、乗り遅れずに新技術を取り入れ、これからも質の高い医療を提供したい。

 山内ホスピタル ▽開業 1908年▽胃腸科、内科、外科、整形外科、リウマチ科、放射線科、循環器科、呼吸器科、肛門科、アレルギー科、麻酔科、リハビリテーション科▽医師30人(非常勤を含む)▽病床数 134床(一般病棟57、健診ドック4、療養病棟39、回復期リハビリテーション病棟34)▽休診日 土曜午後、日曜、祝日、年末年始▽岐阜市市橋3の7の22▽電058(276)2131

画像山内ホスピタル

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