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三重の病院〈90〉 山崎病院 桑名市

(2012年3月25日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

長時間透析にも力 

画像患者の様子を確認する庭本院長(中央)ら=桑名市江場で

 23床のベッドが並ぶ4階の透析室。横たわる患者は、高齢の人も少なくない。変化がないか、看護師が細かく気を配っていた。腎不全患者にとって、血液中の老廃物などを取り除く人工透析は欠かせない。

 慢性期の患者を対象に、月、水、金曜日は午前と午後、夜間の1日3回、火、木、土曜日は午前と午後の2回の体制で対応する。四日市市民病院や海南病院などからの紹介も多く、現在は90人ほどが透析を受けている。

 恒川晋(すすむ)理事長(81)が就任した翌年の1971(昭和46)年、人工透析を始めた。最近は糖尿病に起因する患者が増え、発症年齢も高くなった。症状が重くなるなど1日おきの通院が難しい高齢者には、入院による治療もする。

 透析での入院患者は40人ほど。5年以上入院している人もいる。療養病床の大半を透析患者に充てているが、常に待機が出る状態が続く。「ベッド数を増やすのは難しいが、必要としてくれる人がいる以上、医者の使命として対応したい」と恒川理事長。最新の透析機器への更新を計画している。

 糖尿病起因のため、心臓や脳血管などの合併症が出る患者が増えているという問題もある。「いつ容体が急変するか分からない」。看護師との連携を密に細心のケアを心掛ける。

 外来の透析では、患者の負担軽減のための送迎サービスもある。20年ほど前からは、仕事を持つ人の利便性を考え、夜間も行っている。午後6時ぐらいまでに訪れてもらい、午後11時ごろには透析を終えている。

 昨春からは、北勢地方では少ない長時間透析にも力を入れる。通常は4、5時間だが、長時間透析では6時間ほどかけて行う。カリウムやリンなど各種の血液データは通常の透析より向上がみられるという。今後は、理学療法士による機能回復訓練にも力を入れていく考えでいる。

 内科などの一般外来もある。地域には高齢者も多く、数十年にわたって診ている患者もおり、訪問看護を続ける人も5、6人いる。急性期病院との役割分担をして、街のかかりつけ医としての役割を担っていく。 (生田貴士)

HPで発信検討も

 庭本洋子院長の話 透析医療の勉強を続けて、これからも人工透析に力を入れていく。外来での透析や長時間透析などを行っていることを知らない人もいるので、ホームページを使った発信も考えている。

 スタッフが気持ち良く働ける病院、患者さんに来てよかったと思ってもらえる病院にしていきたい。

 山崎病院 ▽開設 1963(昭和38)年▽療養病床 48床▽常勤医2人、非常勤医20人▽看護体制(療養) 20対1▽内科、外科、整形外科、小児科、胃腸科、皮膚泌尿器科、リハビリテーション科▽桑名市江場1365。近鉄益生駅から徒歩10分▽電0594(22)0983

画像山崎病院

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