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子宮内膜増殖症、今後が不安

紙上診察室

(2012年4月17日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 子宮内膜増殖症今後が不安

 子宮内膜増殖症と診断され、子宮体がんになるリスクが高いと言われました。自覚症状はありませんが、今後が不安です。(女性・52歳)

A 異型を伴うか組織検査

 子宮内膜とは、子宮の内腔(ないくう)を裏打ちする組織で、受精卵が最初に根を下ろす場所です。月経のサイクルに応じて厚みが刻々と変化します。子宮内膜増殖症とは、子宮内膜が異常に厚みを増して、月経異常や不正性器出血を起こし得る状態を指します。この女性のように自覚症状がなく、超音波検査などで指摘を受ける場合があります。原因は、女性ホルモンの持続的な刺激が子宮内膜に作用して生じるといわれていますが、特定できないことも少なくありません。

 子宮内膜増殖症の中でも、組織構造や細胞の形態が正常細胞と比べて異なる場合があり、これを「異型を伴う」と言います。異型の度合いが強い子宮内膜増殖症は、30%程度が将来、子宮体がんになるといわれています。一般的に、この細胞のがん化は、閉経期以前の女性に多いのですが、それ以降の年代の女性にも起こり得ます。

 診断は子宮内膜の組織検査や超音波検査で行い、異型の程度に応じて治療方針を決定します。異型の強い子宮内膜増殖症の場合には、積極的な治療が必要ですが、少ないタイプは基本的に外来で経過観察をします。しかし、その程度が変化したり、がん細胞が隠れていたりする場合があるので、医師の指示に従って、定期検診をお勧めします。(名古屋大医学部付属病院産婦人科准教授・梶山広明氏)

梶山広明氏

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