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〈虹〉 「ほうしゃのう」がないばしょであそびたい 園児の言葉、坊さん歌う

(2012年4月18日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

名古屋のバンド 福島の声 そのままCDに

画像福島県の園児の言葉をそのまま歌詞にした「テツナギマーチ」を歌う坊さんバンド「G・ぷんだりーか」の佐々木賢祐さん(左から2人目)らメンバー=名古屋市中区で

 「ほうしゃのうがないばしょであそびたい」。名古屋市内の僧侶でつくるバンド「G・ぷんだりーか」が、原発事故の影響が深刻な福島県の園児の言葉をそのまま歌詞にした「テツナギマーチ」を作った。「子どもの生の声を知ってもらいたい」。CDを発売し、ライブでも演奏していく。 (日下部弘太)

 バンドは音楽を通じて仏教を身近に感じてもらおうと2010年に結成した。メンバーは35〜62歳の真宗大谷派の僧侶5人。「G」はグループの略で、「ぷんだりーか」は白いハスを意味するサンスクリット語。泥の中に咲き、仏教を象徴する花だ。

 昨年9月、福島県二本松市の寺が運営する幼稚園を訪れ、コンサートをした。まだ暑かったが、園児は放射線の被ばくを防ぐため長袖長ズボンにマスク姿。「私も同じくらいの子どもがいる。ふびんで、歌いながら涙がこみ上げてきた」とリーダーの佐々木賢祐(けんゆう)さん(35)。歌を贈ろうと思い、園に「子どもたちが普段話していることを教えてほしい」と頼んだ。

 名古屋に戻って1カ月後にメールが来た。その文章を基に土井恵信さん(35)が詞と曲を手掛けた。「マスクをわすれて おこられた」「ゆきあそびはダメだって むしとりも どんぐりひろいも」。言葉は順番を入れ替えた程度で、ほぼそのまま使った。

 曲は子どもも歌えるよう、あえて明るいマーチに。英語の「3月」の意味も持たせ、震災を忘れない思いを込めた。12月に名古屋に二本松の園児を招き、初めて演奏。子どもの思いを率直に表現した歌が保護者らに好評で、「心を動かされる。福島で歌ったり配ったりしたい」との声も。「せっかくなら販売しよう」とあらためて録音し、CDにした。伊藤修さん(62)と佐々木さんが福島の体験から「もう1度あいたい」の歌も作り、併せて収めた。

 1000枚作り、1枚500円。収益は義援金にする。佐々木さんは「悲しみや苦しみを分かち合うため、多くの人に聞いてほしい」。5月には再び現地を訪れる。ホームページ(「G・ぷんだりーか」で検索)があり、公演依頼を受け付けている。問い合わせは事務局の岩田さん=電052(951)8882=へ。

テツナギマーチ

マスクをわすれて
おこられた
かぜをひいてるわけじゃないのに
おさんぽにいきたくて
くつをはいたら
きょうも
あしたも
ダメなんだって
そとにはわるいバイキンが
いっぱいなんだって
ママからもらったおまもりの
「せんりょうけい」もつけているのに
ゆきあそびはダメだって
むしとりも
どんぐりひろいも
「ほうしゃのう」がないばしょで
あそびたい
パパ
ママ
せんせい
おさんぽにつれてって
みんなで
てをつないで
あるきたいんだ
みんなで
てをつないで
あそびたいんだ

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