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春の叙勲・瑞宝双光章 歯科医師斎藤保さん 看護師吉川知佐乃さん 

(2012年4月29日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

 2012年春の叙勲受章者が29日付で発表され、静岡県内からは旭日章21人、瑞宝章51人の計72人が受章した。医療分野で、瑞宝双光章を受けた2人の喜びの声を紹介する。

 斎藤さん(83)=御殿場市萩原  児童の歯健康見守る

画像斎藤保さん

 学校歯科医として57年間、地域医療に尽くしてきた。「気づいたら、こんなに年月がたっていた」と振り返る。

 竹や木で飛行機の模型を作る手先の器用な少年だった。信用金庫職員の父に「歯科医にでもなったらどうだ」とほめられ、「つい、その気になった」。

 1954(昭和29)年、御殿場町(現御殿場市)で5軒目の歯科医院を開業。翌年、初めて校医を務めた山間の小学校は児童の9割方が虫歯だった。「親も『命には関わらない』と虫歯を放っておく時代だった」

 最近は虫歯の子は減ったが、「涙を流して痛い治療を我慢できる子も少なくなった」とも。「校医は一生続けていきたい」と語る。

吉川さん(58)=浜松市中区茄子町  充実の看護に力注ぐ

画像川知佐乃さん

 「好きで続けてきた看護の仕事が認められて光栄です」。大阪労災看護専門学校卒業後、36年にわたる業務を振り返りながら「家族の協力はもちろんですが、患者さんの笑顔や同僚に支えられて今の自分がある」と笑みを浮かべる。

 大阪、千葉の労災病院で看護師の実績が評価され、後進の育成や看護学校の指導者として活躍後、管理者として病院運営に力を注ぐ。「仕事は達成感を味わうと、やりがいが生まれる。少し手を伸ばせば届くような目標を持つようにすることが大事」と説く。

 浜松労災病院に赴任して丸1年。「楽しく働ける環境を整えれば、患者さんにも受け入れられる」と看護体制の充実に力を注ぐ。 

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