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イタイイタイ病資料館開館 公害、繰り返さない

(2012年4月30日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

語り部、苦難を講話

画像イタイイタイ病患者の苦しみや克服の歴史を伝えるイ病資料館=29日、富山市友杉で

 カドミウムによる土壌汚染が原因で富山県の神通川流域で発生した4大公害病の1つイタイイタイ病(イ病)を後世に伝える県立イ病資料館が29日、富山市友杉に開館した。記念式典で出席者らは、イ病の教訓を発信し、公害を繰り返さないと誓った。

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 資料館は、イ病患者の苦しみや裁判闘争、公害防止と農地復元の取り組みまで苦難と克服の歴史を、患者の証言映像や模型、パネルなどで紹介。資料閲覧室のほか、患者の家族ら10人が語り部となってイ病の恐ろしさなどを話す講話も行う。

 式典には約150人が出席。イ病対策協議会の高木勲寛会長は「次の世代に正しく継承し、イ病の惨劇が2度と繰り返されないことを祈る」と期待を込めた。シンポジウムもあり、鏡森定信館長は講演で「富山の素晴らしい自然を守りはぐくむため、イ病の惨事があったことは忘れてはならない」と述べた。

 資料館は、鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は1210平方メートル。富山県が、とやま健康パークの一部を改修し4億2千万円かけて整備した。

 4大公害病の公立資料館としては、3番目。 (山田晃史)

 イタイイタイ病 富山県の神通川流域で1910年代から発生。68年に国が全国初の公害病として認定した。上流の三井金属神岡鉱業所(岐阜県飛騨市、現神岡鉱業)が鉱山から排出した重金属のカドミウムが原因。神通川の水や食料からカドミウムを摂取した流域住民が腎臓に慢性的な障害を起こし、骨が折れやすくなる病気にかかった。

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