原発の陰、被ばく作業員 写真家・樋口さん講演会
取り残された牛、重装備の作業員… 写真も展示
展示写真をスクリーンに映して原発の問題を訴える樋口健二さん=名古屋市東区の愛知民主会館で原発問題を40年間追い続けている写真家樋口健二さん(75)=東京都国分寺市=の写真展と講演会が30日、名古屋市東区の愛知民主会館で開かれ、100人が耳を傾けた。
福島第1原発事故の3カ月後に撮影した福島県飯舘村に取り残された牛の群れや、1977(昭和52)年に福井県敦賀市の敦賀原発で、放射線量の高い原子炉付近で重装備をして働く下請け作業員たちの姿をとらえた60点を展示した。
数十万枚を撮りためる樋口さんは、講演で「問題は地震や事故だけではない。原発がもたらす経済的豊かさの裏側に、日頃から被ばくしている労働者がいることを理解してほしい」と熱弁を振るった。
名古屋市民でつくる実行委員会が主催。委員の岩田朝子さん(66)は「原発問題を最近まで知らなかった私たちにも責任はある。現実を広めたい」と話した。 (伊藤隆平)
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