扁桃炎を繰り返す子
紙上診察室
Q 扁桃炎を繰り返す子
9歳の男児が、頻繁に扁桃(へんとう)炎を起こして熱を出します。うがいや手洗いなど気を付けていますが、何か良い対応策は。扁桃腺の手術はしたくありません。 (女性・41歳)
A 「年4回」続くなら手術
扁桃は喉の奥にあり、病原体などが体に入るのを防ぐ大切な働きをしています。ところが、扁桃自体が病原体によって強い炎症反応を起こし、発熱など全身症状を示すことがあります。この急性扁桃炎を繰り返して起こす状態が反復性扁桃炎です。この場合、繰り返し起きる発熱の原因が扁桃自体にあるといえます。成長とともに反応が弱まって発熱しなくなることもあり、頻度が少なければ、その都度、抗菌剤などの治療でしのいで自然回復を待つ方法もあります。
ただ、その間に熱で学校を休むことや日常生活が制限されること、まれに腎炎やリウマチ熱などの合併症が起きる危険も考えておく必要があります。うがいで病原体を洗い流し、手洗いで感染の機会を減らすことはぜひお勧めしますが、完璧には防ぎきれません。
いつまで待てば扁桃炎が起こりにくくなるか言い当てることは難しいですが、年4回以上程度が数年続くあたりを目安にして手術が行われています。扁桃摘出術は、耳鼻科領域では睡眠時無呼吸症候群や反復性扁桃炎の治療法として普及している治療法です。一度、疑問に思われる点や、ご心配な点をお近くの先生などに相談されてはいかがでしょうか。
(あいち小児保健医療総合センター保健センター長・総合診療部長・山崎 嘉久氏)

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