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三重の病院〈97〉 いなべこどもクリニック いなべ市

(2012年5月27日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

優しく声を掛け診断

画像優しく声を掛けながら健診をする出口院長=いなべ市員弁町大泉で

 お城のような外観で、内装も優しいピンク色が基調。待合室には大きな水槽があり、明るい色の魚が泳いでいる。診察室のあちこちに、子どもが好きなキャラクターの縫いぐるみがある。おもちゃや絵本を置き、子ども部屋のようなスペースもある。「子どもが怖がる病院にはしない」がコンセプトだ。

 2人の子育てを経験している出口美智子院長(42)が、「地域の子育て支援の場になるクリニックを」と開業した。医師は院長1人だが診察室は4つあり、点滴が必要な場合は一室を使って落ち着いて受けてもらう。

 乳幼児を中心に、1日100人前後が訪れる。開院してから7年、来院者の数は徐々に増えている。予防接種は、ポリオ以外は曜日や日時の指定はなく、随時予約可能。感染症対策で、健診での来院者と病気の患者とは入り口から分かれている。診療空間全体の空気はプラズマクラスターで洗浄している。

 アメリカに2年半住み、現地で長女を出産。食文化が違う中、一から離乳食を作った。「子どもが口にする食べ物で何を気を付ければいいか」「アレルギー対策は」などの相談を受ける時に経験が生きている。

 「急に熱を出した」「食べた物を戻してしまった」などの症状を聞くと、その時の母親たちの状況が実感で分かる。「服やシーツが汚れちゃって洗濯が大変だったろうな、とか思います」。気持ちが少しでも楽になってもらうよう、声を掛けながら診察する。

 毎年夏には七夕会、冬はクリスマス会をクリニックで開いている。親子で参加してもらい、1時間ほどゲームをしたり、歌を歌ったり。子どもの病気などをテーマに、他の小児科医を招いた講演会も随時催している。小さな子どもたちが健やかに育つための地域の拠点として根付いてきている。 (神谷円香)

明るく安心の医療

 出口美智子院長の話 共働きの家庭が増えているので、土曜日に診療したり、予防接種の日時を選べるようにしたり、都合をつける負担が減るようにしています。2人目、3人目のお子さんも診て、親しくなれたお母さんもいます。自分が小さいころ病弱だったのも小児科医になったきっかけです。明るい雰囲気で、安心できるクリニックを目指しています。

 いなべこどもクリニック ▽開設 2005年▽病床なし▽常勤医1人、看護師3人▽小児科、アレルギー科▽いなべ市員弁町大泉2512の1。三岐鉄道北勢線大泉駅すぐ▽電0594(84)0123

画像いなべこどもクリニック

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