つなごう医療 中日メディカルサイト

三重の病院〈98〉 耳鼻いんこう科ゆたクリニック 津市

(2012年6月17日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

高度な最新機器導入

画像最新の電子内視鏡を使って診察する湯田院長(右)=津市修成町で

 「前と一緒。きれいやわ」。湯田厚司院長(48)が最新の電子内視鏡を使って鼻からのどの映像を画面に写しながら、女性患者に優しく語りかけた。のどのがんの放射線治療を受け、経過観察で定期的に受診している女性は、不安が解けたように笑顔を見せた。

 三重大付属病院の医師だった湯田院長が2011年10月に開業。耳、鼻、のどの病気全般を扱う耳鼻咽喉科に加え、頭頸部(けいぶ)外科、アレルギー科の3科、そして専門外来を設置している。「患者に安心してもらうには、映像や画像を使ったダイナミックな説明も重要だ」と湯田院長。身近なクリニックで質の高い医療を提供できるようにと、電子内視鏡のほかにも遮音性の高い聴力検査室など、大学病院と同等の最新機器を導入している。

 まだ一般に聞き慣れない頭頸部外科とは、脳と眼球、歯などを除いた頭部から首までの病気を扱う診療科。主に咽頭がんや喉頭がん、舌がんをはじめ、嚥下(えんげ)障害などに着目し、これらが引き起こす「食事」「呼吸」「発声」への影響も診る。湯田院長は三重大付属病院で頭頸部がん診療のトップとして難しい手術を手掛けてきた実績があり、がん検診やがんのセカンドオピニオンなどにも対応している。

 専門外来は、補聴器専門外来とアレルギー・花粉症専門外来、頭頸部・甲状腺がん外来を設置。補聴器外来は、経験豊富な専門医が、それぞれの患者の聞こえ方に合わせて補聴器を調整する「フィッティング」をし、購入の参考にしてもらうため、調整済み補聴器の貸し出しもしている。高価な補聴器を使いこなせていない人には、すでに購入した補聴器が自分に合っているのかの検査や調整も行っている。

 また湯田院長は、花粉症の専門家としてメディア出演も多い。体を徐々に花粉に慣れさせていく免疫療法のうち、最新の「舌下免疫療法」を自由診療で扱っている。従来の免疫療法は、体に安全な濃度のスギ花粉を含んだ注射液を注射していたが、湯田院長は、スギ花粉を含むエキスを舌の下の滴下している。この特徴は通院の負担が少なく、副作用が少ないとみられ、全国から患者が集まっている。

 花粉のシーズンには、県内の飛散傾向を予測してホームページで公開もしている。 (角雄記)

質の高い医療提供

 湯田厚司院長の話 身近な診療所でも質の高い医療を提供できるようにしたい。大病院でなくても、開業医が自分の専門分野で患者に的確に診断することも大切だ。自分たちの専門を生かすためにも、大学病院と同等の機器や設備を導入している。画像や映像も使って時間をかけて丁寧に説明し、患者の抱える不安を和らげる治療を心掛けている。

 耳鼻いんこう科ゆたクリニック ▽創設 2011年▽病床なし▽常勤医2人▽耳鼻咽喉科、頭頸部外科、アレルギー科▽津市修成町2の3。近鉄津新町駅から徒歩15分。三重交通バス岩田町バス停下車徒歩4分▽電059(227)4187

画像耳鼻いんこう科ゆたクリニック
同じジャンルの最新ニュース
めまい患者に向き合う 富山大医学部 將積日出夫さん (2016年12月13日)
「耳のふさがり」が頻発 (2016年10月25日)
夏の咳 1カ月ほど続く (2016年8月9日)
自転車日本縦断 体験語る (2016年7月5日)
補聴器の聞こえ方調節を (2016年6月1日)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人