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三重の病院〈100〉 東海眼科  津市羽所町

(2012年7月1日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

高度な医療提供へ研さん

画像白内障の手術をする医師ら=津市羽所町で

 白内障の眼内レンズ移植を中心に年間2千件以上の手術を手がける。病床数では診療所とされるが、実質的には「病院」。24時間体制で救急を受け入れており、深夜、早朝の時間外にはけがやコンタクトレンズのトラブルなどで患者は県内全域から訪れる。

 「高度、最新の医療を提供できるように常に心がけている」と中井義秀院長(64)。外来診療が終わる午後8時から、定期的に医師や職員の勉強会を開き研さんを積んでいる。

 高齢化に伴い特に手術が増えているのは、高齢者がかかる「加齢黄斑変性症」。県内の医療機関で数少ないレーザーを照射する光線力学療法や、眼球内の硝子体に薬を注入する手術を手掛ける。

 黄斑変性は視界の中心が黒くなったり視力が低下したりする病気で、1、2年ほっておくと失明する危険がある。「26年前の開業当初にはほとんどなかった」と中井院長は振り返るが、今や緑内障、糖尿病網膜症に続き日本人の失明原因で3番目に多い。

 習慣的な喫煙や夜間の強いライトにあたること、栄養の取りすぎなどが原因と考えられる。欧米では失明原因のトップで、中国沿岸部の富裕層にも増えているという。以前は治療不可能だったが、手術で視力の現状維持か若干の回復が可能となった。

 糖尿病の合併症でおきる網膜症の手術も増え続けており、昨年は認可されたばかりの高速回転で硝子体を削る装置を導入。より精密で安全な手術が可能になった。

 県眼科医会会長も務める中井院長は昨年、今年と続いて米国の白内障屈折矯正手術学会で手術例を発表し表彰を受けた。医師が交代で国内外の学会に出席し、最新動向に注視し続ける。

 専用の救急車を保有し、三重大と提携した角膜移植の提供者や直接要請があった患者のもとへ駆けつけ、視界の健康を守る。失明に至る眼病手術の他にも、レーシックなどの近視矯正の手術も行っている。 (南拡大朗)

時々、視野確認を

 中井義秀院長の話 片方の目だけ病気になっても、よほど進行しない限り自分では気づかない。40歳を過ぎたら時々片方の目をふさぎ、ゆがみや視野の欠けた部分がないか確かめてほしい。県内では、三重大などの病院と診療所の連携がうまくいっている。眼科医だけの勉強会も頻繁に開かれ、全国でもトップレベル。

 地域医療や救急医療に貢献する県内の医療機関を紹介してきた「三重の病院 つなごう医療」は今回で終わります。次回からは県内の患者団体の活動などを紹介する「支え合う 三重の患者団体」がスタートします。

 東海眼科 ▽創設 1986年▽病床19▽常勤医4人▽津市羽所町399。津駅前から徒歩1分▽電059(228)8111▽金曜休診

画像東海眼科
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