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静岡の病院〈43〉 西村ウイメンズクリニック

(2012年10月14日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

高度な不妊治療に力

画像不妊学級で体外受精を説明する西村院長=浜松市中区で

 一般的な不妊治療では妊娠が難しい高度生殖医療を行う専門医院の草分け。検査や治療を経てうまく妊娠できると、分娩(ぶんべん)可能な施設を紹介する。開院から12年余で6千人余を手掛けたが、体外受精や顕微授精が4割に達する。

 「女性は30代半ばから妊娠が難しくなる。夫婦でしっかり話し合って治療をステップアップしてほしい」−。西村満院長(58)が患者を対象に月1回開く不妊学級。開院当初、33歳だった女性患者の平均年齢は37歳に上がり、晩婚化とともに40代も増えている。「昔は一般的な不妊治療で妊娠に持ち込めたが、今では体外受精でないと間に合わない方が多い」とも呼び掛ける。

 不妊治療は、適正な排卵期を推定して性交を促すタイミング法に始まり、子宮内に精子を注入して自然妊娠させる人工授精に移る。さらにステップアップした体外受精は、卵子と精子の受精を体外で行い、順調に受精・分割した卵(胚)を子宮内に移植する。英国で体外受精児誕生(1978年)以来、世界で500万人、日本で30万人が生まれ、「不妊治療の1つとして立派に認知された」(西村院長)という。

 同院では、1年から2年かけて妊娠しない場合、体外受精を勧め、さらに顕微授精に移る。新鮮胚移植の妊娠率は35%(全国平均20〜25%)、凍結胚移植では46%(同32〜33%)を誇るが、西村院長は「卵子の老化現象には勝てない。早めの判断が大切」と話す。

 無精子症でも、ある程度の造精能力が確認できれば、精巣から直接精子を回収する手術を実施。聖隷浜松病院のオープンシステムを利用し、子宮筋腫や子宮内膜症などの内視鏡手術も行う。妊娠の悩み相談や治療方針について、日本不妊カウンセリング学会認定のカウンセラーがきめ細かく対応している。 (赤野嘉春)

会話しやすい診療

 西村満院長の話 患者一人一人のライフスタイルに基づき、最新医療ときめ細かなカウンセリングで、赤ちゃんと出会うまでの道のりをサポートする。コミュニケーションを大切に、アットホームで会話のしやすい診療を心掛けている。

 西村ウイメンズクリニック ▽沿革 聖隷浜松病院不妊内分泌科部長だった西村院長が2000年開院▽03年に3階建て北棟を併設。手狭となった胚培養室や患者のリラクゼーション室を充実させた▽婦人科▽常勤医2人▽浜松市中区上島▽電053(479)0222

画像西村ウイメンズクリニック
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