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日本脳炎予防接種 愛知の男児 1年入院

(2012年10月28日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

「因果関係不明でも事実公開を」

 昨年10月に日本脳炎予防接種を受けた愛知県内の男児(5つ)は1週間後に急性脳炎を発症し、今も寝たきりの状態が続く。1年の入院を終え今月から自宅に。母親(40)によると、昨年10月7日に近隣の医院で接種。かかりつけの小児科医院では予約が取れず、予防接種のために訪れた医院だった。「問診もしっかりしていて、問題はなかったと思う」と話す。

男児が服用する薬は14種類。夜は脳の神経の働きを抑える鎮静剤(オレンジ色の水薬)を服用して眠っている=愛知県内で

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 日本脳炎は3回接種が必要で、これが3回目。それまで副作用はなかった。風邪の発熱時に2度けいれんを起こしたことはあったが、意識障害はなく、すぐ治まった。

 接種翌日、39度の熱が出たためかかりつけの小児科へ。予防接種を伝えた上で解熱剤をもらい一時は36度前後に下がったが、14日にけいれんを起こした。目はうつろで呼び掛けにも応じず、救急車で病院へ運ばれた。

 長期間けいれんが続く急性脳炎と診断。鎮静剤が切れると脳波が上下に大きく振れて興奮状態になり、集中治療室での治療は半年続いた。

 先月上旬、母親は自治体を通じて国の救済制度を利用するため厚労省に報告。「死ななければいいという問題じゃない。ワクチンとの因果関係が不明でも、うちの子のようなケースがある事実をその都度明らかにしてほしい」と訴える。

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