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認知機能に障害ある人向け補助アプリ ベンチャーとNPO開発

(2012年12月11日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

「元気ですか」簡単メール

画像アプリ「お元気ですか」の表示画面。言葉を選択し、簡単に文章を作ることができる

 高次脳機能障害者など認知機能に障害がある人のコミュニケーションを手助けするスマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリを、ベンチャー企業「はんぶんこ」(名古屋市)と、障害者支援NPO法人「笑い太鼓」(愛知県豊橋市)が開発した。簡単な言葉を組み合わせて現状をメールで伝えることができ、障害者や高齢者の不安解消に役立つと期待されている。(平井良信)

 交通事故や脳疾患などが原因で起こる高次脳機能障害は、記憶力や集中力が落ち、日常生活に困難が生じやすい。笑い太鼓の利用者の中にも、家で過ごす休日は誰とも連絡を取らず、生活のリズムを崩す人がいるという。

 開発した米アップルのiPhone(アイフォーン)用アプリ「お元気ですか」は、「家にいる」「外にいる」「元気がある」「元気がない」など8個の文節をつなぐだけで簡単に文章を作れ、メールで相手にその時の状態を伝えることができる。決まった時間にメッセージを促すアラーム機能も付け、生活リズムの改善にも役立つ。

 はんぶんこの三浦英治社長(38)が企画し、笑い太鼓が「ボタンを押すと音声が出た方がよい」など利用者の視点で助言した。笑い太鼓の加藤美由紀さん(50)は「高次脳機能障害の人は、やることがないと不安になりがち。アプリをきっかけに行動を起こしたり、他者と連絡を取ったりすれば不安解消につながる」と期待する。

 アプリは無料で、11月の公開から2千人が利用。「脳梗塞で障害が残った家族の安否確認に役立った」などの感想も寄せられている。三浦社長は「見やすいボタンと簡単な操作で高齢者も利用できる。今後さらに改善を重ねていきたい」と話している。

 アプリストア「App Store」で「お元気ですか」のキーワードで検索できる。問い合わせは、はんぶんこ=電052(763)0601=へ。 

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