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脳の電気治療の精度向上へ 名古屋工大、解析ソフトを開発

(2013年1月7日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

リハビリやうつ病など 刺激部位正確に特定

脳内に電気を当てるイメージ図

 脳卒中のリハビリやうつ病などの治療で、脳内の正確な場所を電気で刺激するための計算ソフトを、名古屋工業大の平田晃正准教授とラークソ・イルッカ研究員のグループが開発した。英国物理学会誌「フィジックス・イン・メディシン・アンド・バイオロジー」の電子版に発表した。

 電気治療ではこれまで、医師らの経験に頼る部分が大きかった。平田准教授は「ソフトを活用すれば、簡単に刺激場所が分かり、機械による自動化も可能になる。電気治療の在宅化に貢献できそう」と話している。

 従来は、磁気共鳴画像装置(MRI)で刺激を必要とする部分を特定していた。しかし、脳のしわの位置や成分によって変わる電気の流れ方までは考えられておらず、より効果を上げるために正確さを高める必要があった。

 グループは以前から、雷が落ちた場合などに体の中を流れる電流を解析してきた。今回はこの方法を応用。個人個人で異なる脳のしわの位置や成分を考慮し、電気の流れ方を計算する特殊な方法を編み出した。

 MRIの画像とソフトによる計算の併用で、これまでより精度の高い治療が可能になる。平田准教授は「最適な電気刺激治療への道が開けた。近く、ヒトによる臨床実験にも適用したい」と説明した。

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