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静岡の病院〈47〉 すずかけセントラル病院

(2013年1月13日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

内視鏡レーザー 腫瘍切除

画像モニターを見ながら内視鏡レーザー手術をする麦谷副病院長(右)=浜松市南区田尻町で

 高度な急性期から、高齢者向け慢性療養病床まで備えたケアミックス(混合型)病院。県西部でリハビリセンターや介護老人施設を運営する医療法人弘遠会が昨年11月に開院した。竹下力理事長は「患者のQOL(生活の質)を高める、地域に根差した病院にしたい」と、健診事業から患者の社会復帰を促すリハビリ治療も展開する。

 外来診療では、病気の早期発見・治療を基本に、患者の痛みや苦しみを和らげる低侵襲治療に力を入れる。腎・泌尿器内視鏡治療センターでは、腎・尿管結石や腎盂(じんう)・尿管がんに内視鏡レーザー手術を行う。「病変部だけを切除し、腎臓は切らずに残すことができる」と話すのは麦谷荘一副病院長(57)。内視鏡(直径1.8ミリ)を尿道から挿入し、先端から直径0.2ミリのレーザー光線を照射し、腫瘍などを取り除くため、体を傷つけない。浜松医科大や聖隷三方原病院に勤務していた麦谷副病院長が全国に先駆けて考案したレーザー破砕術。これまでに1000例以上の手術を手掛けた。開腹手術で2週間必要な入院期間が、2泊3日になるという。

 放射線科や脳神経外科には、がんをピンポイントで破壊する高精度放射線治療装置を備えた。腫瘍患部を1ミリ以内にとらえて、前後左右から放射線を照射できる。浜松市内での導入は2例目で、脳腫瘍や前立腺がんなどに幅広く活用できる。

 病院は、震度6強の地震にも耐えられる免震構造6階建て。460台分の広い駐車場も備え、災害時には一時的に近隣住民の避難所として開放する。

 患者サービスにも気を配った。玄関を入ると感染予防のための手洗い場がずらりと並ぶ。担当医の情報がチェックできるタッチ式パネルをはじめ、病気や治療についてインターネットで調べられる情報コーナーも備えた。全ての一般病室に窓があり、スペースも広い。入院患者の快適性を考慮した。託児所やカフェ、コンビニエンスストアもある。

 スタッフのレベルアップに向けて、医局主催の症例検討会を毎月2回実施。今後は近隣の開業医を招いた医学講演会や患者向け健康講座も予定している。 (赤野嘉春)

 地域医療を着実に

 竹下力理事長の話 開院にあたっては、総合病院にない小回りの利いた特色ある病院づくりを目指し、高度ながん医療から人工透析など長期にわたる診療にも対応できるようにした。スタッフの充実を図りながら、地域の事情やニーズに合わせた医療、介護を焦らず着実に続けていく。

 すずかけセントラル病院 ▽すずかけ病院(浜松市中区八幡町)を運営する弘遠会が、事業継承した旧社会保険浜松病院(同区中島)を併合移転して開院▽内科、外科、整形外科、婦人科など14科▽急性期88床、回復期47床、慢性期74床▽常勤医15人、非常勤医40人▽浜松市南区田尻町▽電053(443)0111

画像すずかけセントラル病院

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