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論文「査読」 大物共著、チェック甘く ネイチャー

(2014年3月15日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

第一印象が大切

論文が掲載されるまで

 STAP細胞の論文のお粗末な中身は、どうしてチェックされなかったのだろうか。

 主要な科学誌では掲載前に外部の専門家が問題ないかチェックする「査読」を行う。今回の論文を載せたネイチャーは、科学研究への影響度が世界一とされる。それでも画像の重複や加工などが正されないままだった。
 ネイチャーなどの科学誌では(1)投稿された論文に編集者が目を通す(2)数人の専門家を選んで査読を依頼(3)専門家は内容に不足や矛盾がないか検討し、追加や修正が必要なら編集者に伝える(4)編集者は投稿者に修正や追加実験を求めるか、掲載を見送るか判断(5)投稿者が修正に応じて問題が解決すれば掲載-という手順を踏む。
 科学論文でも第一印象が大切という。査読経験を多く持つ京都大教授は「最初に不信感を持つと徹底的に調べるが、いったんいいと思ったらそんなに細かく見ない」と明かす。
 理化学研究所の副センター長を務めた西川伸一・JT生命誌研究館顧問は「査読するときは、まず著者の名前を見る」と語った。小保方氏は無名だったが、共著者の笹井芳樹氏や若山照彦氏は世界的に知られる。著者名を査読者に伝えない科学誌もあるが、ネイチャー誌では伝えている。

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