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ネイチャー「STAP論文 取り消しも」 

(2014年3月16日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

ホームページのブログで見解

 理化学研究所が新万能細胞「STAP細胞」論文の疑義に関する中間調査報告書とともに小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーらが論文撤回を協議中と公表したことを受け、論文を掲載した英科学誌ネイチャーは15日、ホームページに掲載したブログ記事の中で撤回に関する見解を明らかにした。

 ブログ記事は同誌広報担当者の言葉を引用する形で、「理研の研究者らがネイチャー誌に論文の撤回を申し入れ、すべての著者が撤回に同意しない場合でも、(STAP細胞ができたという)結論を支える証拠が提出されなければ(編集部として)取り消しを決定する可能性がある」とした。その場合には、撤回に同意しない著者がいることを明示するという。

 STAP細胞論文2本のうち主要な1本は、マウスの細胞に外部から刺激を与えるだけで万能細胞(STAP細胞)に変わるというアイデアを考案したチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が責任者。しかし、同教授は14日の声明で「(論文の)データが間違いであるという有力な証拠がない以上、撤回されるべきだとは考えない」として、当面は理研調査委の最終報告を待つ考えを示している。

 論文が撤回されると、学術的成果としては白紙に戻り、STAP細胞が存在するとは認められなくなる。

 小保方氏らの上司である理研発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は14日の記者会見で、著者チームのうち丹羽仁史プロジェクトリーダーがあらためてSTAP細胞作製実験に取り組むことを明らかにした上で、丹羽氏の実験データが再び論文として発表され、第三者の研究者が論文に基づく追試を行って再現できないと、STAP細胞の存在は証明されないとの考えを示した。

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