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STAP 「iPSより優位」 問題資料は笹井氏が作成

(2014年4月16日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

16日午後に会見

笹井芳樹氏

 STAP細胞の論文問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)が1月28日に報道機関向けの事前説明会で配布したSTAP細胞と人工多能性幹細胞(iPS細胞)とを比較した資料は、論文共著者の笹井芳樹・副センター長が作成したことが、分かった。この資料はSTAP細胞の優位性を強調し、誤解を招くとして後に理研が撤回するなど問題になった。

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 笹井氏は小保方晴子氏とともに論文の主要な執筆者で、事前説明会にも出席。16日午後に東京都内で記者会見を開き、論文をめぐる一連の問題を説明する。問題発覚後、笹井氏が公の場で説明するのは初めて。

 資料によると、山中伸弥京都大教授らが開発したiPS細胞は作製に2~3週間かかり、材料のリンパ球のわずか0.1%しかiPS細胞に変化しないとしたのに対し、STAP細胞は作製に2~3日、30%が変化すると解説していた。

 理研によると、資料は笹井氏が作成し、説明会前日にセンターの広報担当者が受け取った。

 山中教授は2月、理研の説明はiPS細胞を初めて報告した2006年の実験結果で「誤解がある」と反論する記者会見をした。理研は3月に「誤解を招く表現があった」として資料を撤回した。

 笹井氏は、STAP細胞研究を統括する立場だった。理研の調査委員会は、笹井氏の行為に不正はなかったが、データを確認せずに結果的に不正を招いたとして「責任は重大」と結論付けた。

 理研は「十分なチェックができなかった」としている。

 小保方氏は4月9日の記者会見で「iPS細胞と比較する広報活動は、私の気持ちとは開きがあった」と述べた。

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