つなごう医療 中日メディカルサイト

〈この人〉 「命のバトンリレー」を撮る写真家 国森康弘さん(39)

(2014年5月9日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

医療者の奮闘を記録

画像国森康弘さん

 誰にでも訪れる死−そのなかで命を受け継いでいこうとする“温かなみとり”がある。「その命のバトンリレーを見つめなければ」と、福島県南相馬市など東日本大震災被災地を取材し、4冊シリーズの写真絵本「いのちつぐ みとりびと」(発行・農山漁村文化協会)を今春、発表。被災家族のみとりの物語と、それを支える医療者の奮闘を記録した。

 2003年、イラク戦争を機に新聞記者からフリーの写真家に。世界の紛争地や貧困地域を歩き、「命をまっとうできない」数多くの死に遭遇した。そんな死のありようにむなしさを感じていたとき、住まいのある滋賀県の農村地域のみとりを知った。高齢者が自宅で息を引き取るのを家族らが支える中で、命の豊かさが世代を超えて伝えられる。これをテーマに12年、同じタイトルの初シリーズを手掛け、今回は第2集だ。

 人の終末期に医療はどこまでかかわるのかという反省から、在宅でのみとりを見直す動きが、医療や介護、福祉の関係者らを中心に広がっている。少子高齢化が進行する社会にとって重い課題。「次は大都市でのみとりを取材したい」と語る。(林勝)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人