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信州の病院〈45〉 中沢ウィメンズライフクリニック 長野市

(2014年6月3日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する

乳がん早期発見を

画像乳がん検診で使用する最新のマンモグラフィー検査機を紹介する中沢院長=長野市若里で

 食事の欧米化や、晩婚化などライフスタイルの変化によって、国内で乳がんを患う女性は増えている。国立がん研究センター(東京)の調べでは、年間の死者数はこの30年間で、3倍に膨れ上がったという。

 乳がんに苦しむ女性を1人でも減らしたいと、設立時から「乳腺・内分泌外科」を設け、検診に力を入れる。中沢学院長は「総合病院と違い、地域のクリニックは気楽に足を運んでもらえる。そこで検診を受けてもらえば、早期発見につなげられる」と話す。

 最新機器をそろえ、検査の精度を高めている。中でも目を引くのが、昨年導入した最新型のマンモグラフィー検査機だ。デジタル技術で撮影するため、画像を拡大しても細部まで鮮明に見えることから、微細ながん細胞を発見しやすくなった。

 乳がん撲滅に向けては、自治体レベルで取り組みが進められている。2009年から乳がんの発症リスクが高まる40〜60歳を対象に、乳がん検診を受けられる無料クーポンが配布されている。クリニックでは昨年度、クーポン利用者ら1700人が検診を受け、うち5人からがんが見つかったという。

 それでも、横山史朗副院長は「まだまだ検診に来る人は少ない。自分で胸のしこりがあると分かっていながら、来院する機会を逸して、病状が進行してしまったという人もいる」と語る。

 検診率を上げる独自策を講じている。横山副院長によると、産前産後の約2年間は乳腺が普段より発達するため、乳がんが発見しにくい時期だという。

 その期間に病状が進行しないよう産婦人科と協力し、妊娠前や妊娠早期の女性をターゲットに検診を勧めている。

 中沢院長は「2つの科が協力することで、妊娠中に胸にしこりができた場合、妊娠前の状態と比較することができるようになる。早く病気が見つかれば早く治療でき、患者さんの負担も少ない」と力を込めた。

女性の人生見守る

 中沢学院長の話 思春期から生殖期、更年期を経て老年期まで、女性の人生に寄り添った診療が病院のモットー。「何かおかしいな」と思ったときに、最初に相談できるかかりつけ医を、今後も目指していきたい。

 中沢ウィメンズライフクリニック ▽沿革 2009年に設立▽病床数 19床▽診療科 産婦人科、乳腺・内分泌外科の2科▽常勤医 2人▽長野市若里6の3の6▽JR長野駅から徒歩25分▽電話026(228)8155

画像中沢ウィメンズライフクリニック
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