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信州の病院〈46〉 上伊那生協病院 箕輪町中箕輪

(2014年8月5日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する

回復期リハビリ強化へ

画像リハビリテーションを受ける患者に語り掛ける理学療法士(左)=箕輪町で

 理学療法士たちがマンツーマンで患者に声をかけ、その手や足をゆっくりと動かす。院内のリハビリテーション室では、脳血管障害や大腿(だいたい)骨骨折の患者を中心に、平日は20人ほどが回復への歩みを進めている。

 2006年の開院時から、上伊那地域の医療機関では少なかったリハビリテーション機能に重点を置いた。開院して約半年後には、急性期を脱した患者が集中的に訓練に取り組む「回復期リハビリテーション病棟」の認可を上伊那地域で初めて受けた。

 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を合わせたリハビリ技師は約50人、リハビリ関連の看護スタッフは約30人いる。将来は、専従の医師を置くといった態勢強化も目指す考えだ。

 現在、今秋完成を目指して、病院の南東部分で延べ1500平方メートルの増築工事を進めており、完成すればリハビリ室は1.3倍に拡大する。

 清水信明院長は「地域全体として、回復期リハビリがより充実するよう、上伊那地域の伊那中央、辰野、昭和伊南病院との連携を深めたい」と語る。

 患者が自宅で医療や介護を受ける在宅療養にも、力を入れてきた。

 09年には、病院のそばに付属在宅療養支援診療所を開設した。現在、約150人の患者を担当している。がんの末期患者などの緩和ケア、ターミナルケアを重視。口から栄養を取るのが難しい患者を対象とした中心静脈栄養や、胃ろう経管栄養ができる態勢を取っている。

 根本賢一事務長は「患者や家族とよく話し合い、一人一人の人生に寄り添って本当に望まれるケアを大事にしている」と話す。

 病院の増築では、透析部門も拡大する。現在の20床から、将来は30床を機能させるよう順次設備を整える計画。清水院長は、上伊那では透析患者の受け入れ施設が十分ではないことに触れ、「自宅から遠い、地域外の医療機関で透析をしなければならない人も多い。態勢を強化していきたい」と、表情を引き締めた。   (近藤隆尚)

地域との連携深める

 清水信明院長の話 高齢化社会の進行を考えると、現在力を入れている在宅療養やリハビリテーションの充実は、一層求められるはず。これまで以上に、地域の医療機関、福祉機関などとの連携を強めて取り組んでいきたい。

 上伊那生協病院 ▽創設 1990年伊那生協診療所としてスタートし、2006年に病院開設▽病床数 164床▽診療科 内、小児、循環器、消化器、リハビリテーション▽箕輪町中箕輪11324▽JR木下駅から徒歩10分。中央自動車道伊北インターから車で10分▽電話 0265(79)8813

画像上伊那生協病院

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