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金沢・介護施設でぬいぐるみ

(2014年8月10日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【石川】 この記事を印刷する

楽しく作り被災地支援

画像施設職員の指導でぬいぐるみ作りに励む高齢者ら=金沢市涌波のリビングデイサービスで

 金沢市涌波の小規模通所介護施設・リビングデイサービスは、東日本大震災の被災地支援のため、通所する高齢者らが作ったぬいぐるみでオークション作品展を開き、売上金を現地に寄付する。作品展は11〜22日に同市石引の北国銀行小立野支店で開催。介護福祉士で施設長の小坂直樹さん(49)は「ぬいぐるみを楽しみながら気軽に支援に協力してほしい」と呼び掛ける。(室木泰彦)

 施設では、毎日通所する高齢者約20人が、認知症予防を兼ね手作業を楽しもうと、職員らの指導で動物などのぬいぐるみ作りに取り組む。徐々に作品レベルが上がり、地域バザーに出品するほか、インターネットで知った人から結婚披露宴用に注文が舞い込むなど、質の高さも広く知られつつある。

 絵本寄付など独自の被災地支援も続ける小坂さんは、高齢者の生きがいにつながる作品発表の機会探しも継続。一昨年8月、同支店で初めてオークション作品展を開催。約40万円の売り上げがあり、震災で損壊した大槌保育園(岩手県大槌町)へ再建資金として贈った。

 2年ぶりのオークション作品展には、71〜95歳の高齢者が作った白や黄、茶、青色の熊や犬、猫などのぬいぐるみ40点を出品予定。

 出品作を仕上げた同市中山町の中嶋礼子さん(73)は「毎日ぬいぐるみを仕上げるのが楽しみ。一緒に作る皆さんのおかげ」と心待ちにする。

 今回の売上金は、大槌町の書店の協力で、同町の子どもたちの図書購入に充てられる予定。小坂さんは「被災地はいまだに多くの子どもが仮設住宅暮らし。生活が不安定で、多くの学校で学級崩壊が問題だと聞く。心の成長につながる図書購入に役立ててもらえたら何より」と話している。

 会場で購入したい作品がある場合は展示番号と応募金額を施設に伝える仕組み。問い合わせは施設=電076(262)8773=へ。

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