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愛知の病院〈131〉 総合青山病院 豊川市

(2014年9月13日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する

放射線照射を的確に

画像サイバーナイフの特徴などを説明する水松真一郎センター長(右端)=豊川市小坂井町の総合青山病院で

 「実際に動かしてみましょうか」。技師の一人がボタンを押すと、白色のアームがゆっくりと静かに動き始めた。先端に設置された照射装置が、治療台にあおむけに寝た患者役の職員の頭部を指して止まった。患部を切らずに、ロボットを使った最先端の放射線手術システム「サイバーナイフ」(定位放射線治療装置)だ。

 総合青山病院が、この装置を導入したのは2009年1月。ことし4月からは、放射線照射の精度をさらに上げた治療システムに入れ替えて治療を行っている。脳腫瘍をはじめ、これまで1400例以上の実績がある。

 「治療できる範囲が広がったことと、1回の治療時間がぐっと短くなったことが特徴です。副作用も少ない」と、サイバーナイフセンター長の水松真一郎医師(49)は説明する。

 新たなシステムを取り入れたことで、肺や肝臓など、呼吸に応じて動きが大きく変化する部位にも的確な放射線照射が可能になった。一般向けの医療講演会をする機会も多く、細かい文字でびっしりと質問が書き込まれたアンケート用紙に接するたび、市民の関心の高さを実感するという。「患者さんの状態はさまざま。不安をできるだけ取り除き、最善の治療法を示していくことが役目だと思っています」と水松医師。

 病院本館の東側には、健診センターが立つ。完成は12年10月。鈴木正臣センター長(70)をはじめ、予防医療の充実を図るため、人間ドックのほか、磁気共鳴画像装置(MRI)を使った脳ドックに対応できる機器も完備して業務に当たる。海外赴任が決まった会社員などを対象にした予防接種なども行っている。

 年間の利用者は約8千人。瀬川昂生名誉院長(75)は「健康と満足した暮らしのため、病気の早期発見・早期治療に役立ててもらいたい。ITをさらに駆使することで、利用者の生活をより勘案した対応も進めていければ。健診のみでなく、総合的な健康管理に貢献していきたい」と話す。

 センター内の最上階には多目的ホールを設けているのも特徴。半年に一度、地域住民に向けた健康教育の場としても使われている。東三河の中核病院として、その存在は一層重要になっている。(久間木聡)

研修医教育も視野

 森本紳一郎院長の話 医療を取り巻く現状が複雑化する中、地域に根差し、かつ開かれた病院づくりの重要性はますます高まっている。救急要請の対応もスピードが増した。住民が自立し安心できる暮らしを支えるため、医師の確保をはじめとした、より細かい医療に力を注ぐことはもちろんだが、将来を担う研修医教育も視野に入れていきたい。

 総合青山病院 ▽1978年創設、2008年に現在地に移転▽一般病床137床、回復期リハビリ病床41床、療養病床52床▽内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科など20科。常勤医29人、非常勤医48人▽豊川市小坂井町道地100の1▽電0533(73)3777▽JR飯田線小坂井駅から徒歩約12分

画像総合青山病院

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