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愛知の病院〈133〉 鵜飼リハビリテーション病院 名古屋市中村区

(2014年10月25日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する

在宅復帰率は85%に

画像自立歩行のリハビリを補助するロボットの試作機=名古屋市中村区の鵜飼リハビリテーション病院で

 6階のリハビリテーション室では、多くの患者が理学療法士や作業療法士とともに歩いたり、まひした手を動かしたりする訓練に励んでいる。

 一角にはトヨタ自動車などが開発中のリハビリロボットもあり、臨床研究で入院患者の訓練に使われる。ロボットは自立歩行を助けるタイプで、太ももに装着。脚の動きをセンサーで感知し、膝の曲げ伸ばしが滑らかになるよう支える。装着部分を上方からつり上げて歩行訓練をする。

 名古屋第一赤十字病院(名古屋市中村区)などの急性期病院から、脳卒中や大腿(だいたい)骨骨折などの急性期治療を終えた患者を受け入れている。最新のリハビリ機器と理論に基づいた訓練、手厚いスタッフの配置により、在宅復帰率は85%となっている。

 リハビリ室での訓練にとどまらず、着替え、トイレ、食事、入浴とあらゆる日常動作をリハビリと位置付ける。「つえを突かずに歩けた」「起き上がりが自力でできた」など、リハビリ室でできたことを病棟の看護師らにも伝え、過剰介護にならないようにし、動作を安定させていく。

 「顔を合わせる機会が増えれば、情報共有が進む」(鵜飼泰光院長)と、リハビリのスタッフを各病棟の所属にしている。病棟で毎日開くミーティングなどで、患者の機能の回復具合などを、こまめに情報交換する。

 鵜飼リハビリテーション病院は、同じ法人が経営する鵜飼病院(名古屋市中村区)からリハビリ病棟が独立、発展する形で開院。2011年に現在地へ移転した。

 鵜飼院長は1990年代、長期療養患者が多く入院する鵜飼病院の状況を見て「リハビリをきちんと積めば、在宅復帰できる患者もいるはず」と考えた。リハビリ医療の第一人者である石川誠医師が当時、院長を務めていた近森リハビリテーション病院(高知市)の病棟も含めたリハビリに感銘を受け、ノウハウを学んだ。リハビリ病棟を98年に設け、同じようなリハビリを実践したところ、患者の回復が顕著に良くなったという。

 患者の家族構成、自宅の状況も詳しく聞く。地域に戻るにはどの程度の機能回復が必要か、目標を定め、リハビリの計画を立てる。患者、家族、職員らの緊密な連携が、リハビリの基礎になっている。(佐橋大)

研修、院内教育に力

 鵜飼泰光院長の話 職員間の風通しをよくすることで、患者さんにとって最良のリハビリになるように心掛けている。研修や院内教育を通じて、今後はさらにスタッフの質を上げていきたい。

 鵜飼リハビリテーション病院 ▽2000年に開院▽回復期リハビリテーション病床150床▽常勤医8人▽リハビリテーション科▽名古屋市中村区太閤通4の1▽地下鉄桜通線中村区役所駅から徒歩1分。電052(461)3132

画像鵜飼リハビリテーション病院

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