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特効薬「エピペン」が普及

アレルギーの窓から

(2015年2月3日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 強いアレルギー症状であるアナフィラキシーの特効薬は、アドレナリンという交感神経刺激薬です。そして、緊急時にこれを自分で注射する「エピペン」という薬が、広く普及してきました。

 エピペンは、ペン型の薬です。青い安全キャップを外して、反対側のオレンジ色のペン先を太ももに押しつけると、自動的に針が出て薬液が注射される仕組みになっています。本人が使うことが建前ですが、自分で使えない子どもの場合は、保護者や園・学校の先生が使うことも認められています。大人でも、本人が使えない状況のときには、居合わせた人が使っても人道的に許されます。救急救命士は、本人が所持しているものを使うことが、業務として認められています。

 緊急時に使用すれば、効果は1〜2分で見られ、ほとんどの症状は一時的に楽になります。しかし、20分後には効果が切れるため、それまでに病院に行かなくてはいけません。使った方の約8割はそのまま改善します。ただ、2割くらいは症状が再燃して、さらに治療が必要となります。

 エピペンはまさに特効薬ですが、お守りではありません。いざというときに使うためには、普段からの練習と、ちょっとした勇気が必要です。どんな症状になったら使うのか、イメージを持っておくことも大切ですね。(あいち小児保健医療総合センター内科部長・伊藤浩明)

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