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信州の病院〈52〉 新生病院 小布施町

(2015年2月17日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する

実績あるいびき外来

画像無呼吸症候群の治療に使う器具の使い方を説明する佐藤医師(左)=小布施町の新生病院で

 「面白いテレビ番組を見ていても、突然、眠ったりすることはありませんか」

 「いびき外来」を担当する佐藤裕信医師(67)は患者の男性にこう尋ねた。単なるいびきか、病気が原因なのかを見分けて、治療につなげるための質問の一つだという。

 県内で3番目に早く開設し、10年以上続く専門外来には、ほぼ毎日、いびきに悩む人が訪れるが、患者のほとんどは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という。

 寝ている時に舌などが気道をふさぎ、呼吸が止まったり、浅くなったりする病気で、いびき以外にも日中の眠気や気だるさなどの症状が現れる。厚生労働省によると、患者は全国に12万人超を数える現代病だ。

 佐藤医師は「いびきと思って甘くみてはいけない。重症化すれば、寿命を短くする」と警鐘を鳴らす。佐藤医師によると、患者は眠る度に窒息し、体は酸欠状態になる。心臓は酸素を送ろうと必死に働くため、高血圧になったり、症状が改善しなければ脳梗塞など重病を引き起こす。

 同院は、治療の際「CPAP(シーパップ)」という器具を患者に渡す。睡眠時に鼻に付けるマスクのような器具で、常時鼻から空気を送り込み、窒息を解消する。佐藤医師は「早い人は1日や2日で症状の改善を感じる」と語る。

 また、症状が安定してきた患者が、自宅近くで定期的に診察を受けられるように、県内外の病院など66施設に受け入れを依頼している。

 一方、他院で骨折などの手術を受けた患者で、継続してリハビリテーションが必要な場合は受け入れている。リハビリ担当のスタッフを充実させ患者が自宅で日常生活できるまで支援している。

 同院の宮尾陽一院長は「病院丸ごと連携することは難しいが、疾病ごとの連携は可能です。さらに連携を深めていき、地域のために充実した医療を提供していきたい」と語った。(酒井博章)

 新生病院 ▽沿革 1932年に結核療養のための「新生療養所」を開設。68年に現在の名称に変え、一般病院化▽病床数 155床▽診療科 総合診療科や整形外科など計23科▽常勤医 14人▽小布施町小布施851▽長野電鉄小布施駅から徒歩約20分▽電話026(247)2033

画像新生病院

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