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災害時食品知っておく

アレルギーの窓から

(2015年3月10日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 明日は3月11日。東日本大震災から丸4年です。復興が始まったニュースに接しながらも、現地の方たちが「まだ4年」と言われるのに心が痛みます。

 被災された方たちの体験を通して、アレルギーが生活に密着した病気であると、あらためて実感しました。食物アレルギーでは、避難所での食べ物確保の難しさに、たちまち直面します。環境の悪化でぜんそく発作が起きたり、入浴できないためにアトピーが悪化したりした人も多かったようです。誰もがギリギリで過ごしている中、そのことを言い出せずにじっと我慢したという話も聞きました。

 アレルギーが心配で避けている食材が多いと、より多くの困難に直面します。普段からアレルギーかどうか、どこまで食べられるのか、診断を受けておくことが、災害への備えにもつながります。

 備蓄食品の主役は乾パンから、水を入れたら食べられるアルファ化米に変わってきました。しかし、アルファ化米の多くは単品で栄養が取れるように炊き込みご飯となっていて、アレルギーで食べられないことがあります。そこで、アレルギーを起こしやすい材料を全く含まないアルファ化米を備蓄する自治体も増えてきました。

 アレルギーのある人は、こうした食品に普段から接しておくことも、備えの一つです。(あいち小児保健医療総合センター内科部長・伊藤浩明)

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