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軽い湿疹見過ごさないで

アレルギーの窓から

(2015年3月17日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 アトピー性皮膚炎の患者さんと接していると、不思議な四季の移り変わりを感じます。

 湿疹は、夏には汗で悪化します。ところが9月半ばに、肌が乾燥する日が突然やってきます。秋から冬は、皮膚の乾燥さえ防げば大丈夫。そして春になると、息を潜めていた湿疹が、また芽を出してきます。寒くて乾燥した日と、汗ばむほど暖かい日が入れ替わることや、紫外線の多い春の日差しも影響しているようです。

 これに合わせて、スキンケアにも季節感があります。保湿を中心とした冬バージョンから、汗や日差し対策を含めた夏バージョンに切り替えていくのです。

 春になると、湿疹の悪化した赤ちゃんが次々と紹介されてきます。秋に受診する赤ちゃんの、実に3倍にも上ります。湿疹が重症で治療のために入院する赤ちゃんも、ほとんどは春に集中します。

 赤ちゃんにとって、この季節の湿疹をうまく乗り越えるかどうかは、その後のアレルギーの経過に大きく影響します。湿疹が長く続くほど、アレルギーが強く残っていくからです。

 湿疹をうまく治すこつは、目標を高く持つこと。軽い湿疹を見過ごしていると、日に日に悪くなって、結局強い薬を何日も使うことになります。軽い湿疹を丁寧に治した方が、結果的には少ない薬で済むのです。(あいち小児保健医療総合センター内科部長・伊藤浩明)

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