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自己管理身に付け“卒業”

アレルギーの窓から

(2015年3月31日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 この春でアレルギー外来から卒業していく子どもたちがいます。高校や大学進学、就職などを契機に、ひとりの大人として自分の人生を歩み出すために、小児病院から卒業していくのです。

 多少の湿疹や花粉症が残っていても、自分で管理できるから大丈夫、と思っていれば1人前です。食物アレルギーだった子は、体調の悪いときや特別な行事のとき、少し食べて違和感を感じたら、食べるのを避けることがあると言います。ぜんそくだった子も、ちょっとした体調の変化を敏感に感じて、生活をコントロールしています。そうした本人の感覚は、ほとんど当たっているようです。

 むしろ、お母さまの方が卒業に不安そうです。昔からの心配や苦労が思い出されるのでしょう。

 病院のカルテには、最初に受診した日の記録も残されています。それを本人に、「こんな小さいころから来ていたのだよ」と見せてあげることがあります。みんなちょっと恥ずかしそうにしながら、じっとカルテを見ていきます。

 どんな環境で育ってきた子どもでも、いずれは親を乗り越えていきます。アレルギーという負荷を負ってきた子は、それだけたくさん親に感謝する日が来ることでしょう。この連載も今回で卒業です。半年間お付き合いいただき、ありがとうございました。(あいち小児保健医療総合センター内科部長・伊藤浩明)

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