つなごう医療 中日メディカルサイト

女性のデリケートゾーン 原因知り、適切なケアを

(2015年6月30日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する
画像

 梅雨の湿度と暑さ…。女性のデリケートゾーンのトラブルが気になる季節になった。ケアの仕方を間違うと、悪化したり、他の病気につながる可能性があり、注意が必要だ。(安食美智子)

 専門外来を持つアヴェニューウィメンズクリニック(東京都港区)には、おりものの臭いやかゆみなど、デリケートゾーンのトラブルで1日に10人以上が受診する。福山千代子院長(41)によると、最も多いのがカンジダ膣(ちつ)炎。膣内の常在菌のバランスが崩れ、白くてポロポロしたおりものが出る。

■疲労きっかけに

 生理前や、風邪をひいていたり、疲労しやすい時期に発症しやすい。「性経験がない人や子どももなる。膣に入れる抗真菌の膣錠と軟こうで、大半は1週間程度でよくなる」と福山さん。難治性だったり、繰り返す場合は、糖尿病などの基礎疾患が原因の場合もあるという。

 生理用ナプキンやライナーが擦れてかぶれる接触性皮膚炎も多い。特に生理中は、本来弱酸性だったデリケートゾーンがアルカリ性に傾き、炎症が生じやすい。

 「経血量が少なくてもナプキンを小まめに替えるか、タンポンの利用を。ライナーは排卵期など特におりものが多い時期だけ使って」と助言する。

 普段のケアは湯で洗い流すだけでいいが、かゆくてゴシゴシと普通のせっけんで洗ってしまい、悪化する場合も。普通のせっけんでは膣内の殺菌効果が失われ、かえってカンジダなどの悪い菌がすみやすくなるという。

■性感染症増加も

 症例はまだ少ないものの性感染症(STD)も増えており、重症化する場合もある。特に、自覚症状がないクラミジアや淋菌(りんきん)は知らないうちに進行し、おりものが増えたり、不正出血などが起きたりすることも。子宮や卵巣に炎症が広がれば、不妊や子宮外妊娠、流産のリスクもある。

画像薬局の売り場にはせっけんやスプレーなどの関連商品が並ぶ=相模原市で

 他に水疱(すいほう)ができ発熱や痛みを伴う性器ヘルペスは、妊娠中に感染すると、胎盤や産道を通じて胎児に垂直感染する恐れがある。5ミリ程度のイボができる尖圭(せんけい)コンジローマは、垂直感染で胎児が再発性呼吸器乳頭腫症になれば、生後にのどの手術が何度も必要になる。福山さんは「早期発見が大事。パートナーが代わったときは検査を」と勧めている。

薬局などに専用コーナーも

 「女性のデリケートゾーン関連商品が一番売れるのは、やはり夏場。肌トラブルやむれが気になる人が多くいます」

 スギ薬局相模原古淵店(相模原市)の野沢純一店長(33)は話す。同店は半年前から、女性関連商品の売り場に専用コーナーを設置。20〜30歳代の女性を中心に、前年比で2〜3倍売れているという。

 持田ヘルスケア(東京)の調査では、女性の6人に1人が悩みを抱え、うち約8割が誰にも相談できず自分で解決しようとしている。こうした声に応えるケア商品が2年ほど前から市場に登場。「コラージュフルフル泡石鹸(せっけん)」(同社)、「サマーズイブ」(ピルボックスジャパン)、「pHケア」(JRSコーポレーション)などがある。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人