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不整脈患者の体内に新型の除細動器

(2016年2月3日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する

信大病院が手術成功 国内2例目

画像「皮下植え込み型電気的除細動器」の手術を説明する岡田講師(左)ら=松本市の信州大医学部付属病院で

 信州大医学部付属病院(松本市)は2日、重度の不整脈を患う南信地方に住む70代の男性患者に対し、「皮下植え込み型電気的除細動器(S−ICD)」と呼ばれる新型機器を埋め込む手術に成功したと発表した。同病院によると、厚生労働省が1日からこの新型機器の販売を許可し、同日に弘前大病院(青森県弘前市)で手術が実施されたのに次いで国内2例目という。

 電気的除細動器は、電気的な刺激を与えることで不整脈の症状を抑える機器。新型機器は縦8.3センチ、横6.9センチ、厚さ1.3センチで、左胸の皮下に埋め込む。心臓近くにリード線を配置し、心臓に直接触れずに状態を把握するのが特長だ。

 従来型は鎖骨の皮下に埋め込むが、不整脈を感知するリード線を心臓の中に入れるため、合併症を発症するリスクが高かった。手術を受けた患者の5%が合併症に感染するリスクがあったという。

 従来型は全国で年間5千件、県内では同90件の手術が実施されてきたが、今後は新型が主流になる見通しだ。信州大医学部循環器内科学教室の岡田綾子講師は「S−ICDを長年待っていた患者も多いと思う」と話した。(成田嵩憲)

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