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総合診療 人材充実へ 三重県、新年度 一志病院に育成拠点

(2016年3月1日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

 県は2016年度中に、総合診療・家庭医療を担う人材を育てるための拠点「県プライマリーケアセンター」(仮称)を県立一志病院(津市白山町)内に設置する。29日の県議会本会議で、今井智広議員(公明)の一般質問に佐々木孝治医療対策局長が答弁した。(相馬敬)

 総合診療・家庭医療は外科や内科、小児科など幅広い分野を診察する。一志病院はその拠点病院で、同センターでは総合診療医や看護師らを養成する。

 財源には、消費税増税の増収分を積み立てる県の「地域医療介護総合確保基金」の活用を検討している。

 医務国保課によると一志病院をめぐっては現在、津市が三重大に「津地域医療学講座」(寄付講座)を設け、一志病院に三重大の家庭医3人を配置している。医師は研修医の指導や研究に加え、現地で診療もしている。

 ただ、津市の寄付講座は今年3月末で終了する。佐々木局長は4月以降、県が三重大に寄付講座を設けて医師を派遣してもらう方針を今井議員に明かし、「これまでと同様に白山・美杉地域の医療は確保されると考えている」とも述べた。

 同課によると、講座名は「県総合診療地域医療学講座」。経費の負担は年間3400万円余。設置期間は16年度から5年間を予定している。

 一志病院は県立病院改革の一環で民間移譲の方針が決まっているが、現在も県が運営を続けている。

 鈴木英敬知事は今後の運営形態のあり方を尋ねた今井議員に対し、今年前半をめどに一定の見通しを示す考えを示した。

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