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湖西病院が開設断念

(2016年3月2日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

国の「療養病床」削減方針受け

画像療養病床の開床を断念した湖西病院=湖西市で

 医療の必要性が低い高齢者の入院が問題となっている「療養病床」の再編に向け、国の有識者検討会が1月、全国の約33万床のうち約14万床を2017年度末までに廃止する方針を決めたことで、湖西市立湖西病院は療養病床の開床を断念した。  (山野舞子)

 湖西病院には現在、療養病床はないが、14年に定めた病院改革プランに基づき、設置に向けて準備を進めてきた。医師不足で休床となっていた産婦人科病棟を昨年8月から6700万円かけて改修し、2月末に完了。4月から39床で始める予定だった。

 国は廃止の方針と同時に、医師らが常駐して医療と患者の住まいが一体となった施設など、新たな施設への転換を促すが、市はさらなる病棟改修や医師確保、患者確保が必要になるため難しいと判断。2月上旬、一般病床として利用する方針を示し、市民の代表らでつくる病院改革プラン評価委員会から内諾を得た。

 しかし、一般病床としての利用でも医師の確保が必要で、開床時期の見通しは立っていない。湖西病院の柴田佳秀事務長は「廃止の方針は分かっていたが、こんなに早い時期だとは思わなかった。仮に廃止されても、受け皿となる新施設の設置が困難だとは考えておらず、見込みが甘かった。期待していただいた方には大変申し訳ない」と話した。三上元市長は「情報収集能力が不足していた。湖西病院は毎年、10億円の赤字。医師確保は難しい状況だが、これ以上赤字を増やさないようにしたい」と述べた。

 市内で唯一療養病床を持つ医療法人浜名会の浜名病院では、88床のうち44床が廃止の対象となる。同病院は、国が示す新施設に転換する方針で、佐々木康好事務長は「法人全体として通所施設や訪問介護などにも取り組んでいるため、今回の廃止で特に困ることはなく対応できる」と話している。

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