つなごう医療 中日メディカルサイト

ホットフラッシュ 60代まで続く

紙上診察室

(2016年3月22日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q ホットフラッシュ 60代まで続く

 50代初期にホットフラッシュが始まり、3年間薬を飲んでも治らず、今も続いています。 (女性・64歳)

A 漢方、はり治療で改善も

 ホットフラッシュは更年期障害の一つです。女性は閉経前後(45〜55歳ごろ)に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減って、生理不順や閉経と同時に更年期障害を発症します。血管運動障害や、精神神経症状などがあり、顔のほてりやのぼせ、異常発汗、動悸(どうき)など、症状はさまざまです。

 治療に最もよく使われるのは、エストロゲンの服用です。ただ、エストロゲンのみを長期にわたって服用すると、子宮内膜増殖症や子宮内膜がんを誘発するといわれていますが、必ず黄体ホルモンを同時に服用して、毎月、子宮内膜を脱落させることで防げます。ホルモン療法がどうしても嫌な場合、代替療法の一つとして、エストロゲンに化学構造が類似したサプリメント(大豆由来イソフラボンからの抽出物)があります。

 このほか、その人の症状に合った漢方薬も、ある程度症状の緩和を期待できます。

 質問者のように、60代でホットフラッシュだけが残っているのは、閉経前後の治療が十分でなかったことにより、慢性的な自律神経失調症状のみが残ったと考えられます。こうした場合には、ホルモン療法よりも、漢方やはり治療などの代替療法が有効な場合もあります。(宮崎千恵婦人クリニック院長・宮崎 千恵氏)

宮崎 千恵さん

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人