つなごう医療 中日メディカルサイト

来月から治療開始へ 福井県立病院がんセンター 増築の放射線棟公開

(2016年3月19日) 【中日新聞】【朝刊】【福井】 この記事を印刷する
画像放射線治療装置について説明する玉村主任医長=福井市の県立病院がん医療センターで

 福井市四ツ井2の県立病院がん医療センターで18日、増築された放射線治療棟の内部と、更新する放射線治療装置「リニアック」が報道関係者に公開された。治療時間の短縮や高精度の治療などの効果が期待される。4月から使用を開始する予定。

 増築工事は約1年前に終了し、新たなリニアック装置の放射線出力測定や精度の検証確認をし、準備を進めてきた。今回導入した装置は米バリアン社製。線量率が高く、短時間にたくさんの放射線が照射でき、回転しながら照射を行うこともできる。

 装置の更新前は前立腺がんの治療に20〜30分間必要だったのに対し、今回の装置導入で約5分間に短縮が見込まれる。そのほか肺や腹部臓器など動きのある部分に対して精度の高い治療が可能になるという。

 新設する装置は、2015年10月に原子力規制委員会の使用許可を受け、4月から臨床使用が可能となる。

 同病院核医学科・放射線治療部門の玉村裕保主任医長は「治療時間が短縮されることで待ち時間も減り、患者に余裕も生まれるのでは」と効果を期待した。

 棟内には診察室を2室やカンファレンス室などを用意。診察室の1室は患者だけではなく、家族らも話を聞けるようにスペースを広く設けた。カンファレンス室は、医師らが患者の治療状況などを話し合う際に使用する。

 年間300人の治療を予定しており、玉村主任医長は「より多くの患者を治療できるようになればいい。他機関と連携した治療もできれば」と見据えた。(中場賢一)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人