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「おねしょ」は治療で治そう 笠松の松波総合病院 県内初の専門外来

(2016年5月18日) 【中日新聞】【朝刊】【岐阜】 この記事を印刷する
画像おねしょの治療に当たる吉田医師=笠松町の松波総合病院で

 5歳を過ぎても続くおねしょ「夜尿症」を治療する専門の外来が4月から、県内で初めて笠松町の松波総合病院に設置されている。夜尿症の子は多いが診察を受ける患者は少なく、同院では「夜尿症は治療で早く治る病気」と、保護者らに早めの対応を呼び掛けている。(水越直哉)

 夜尿症は小児科などが診察しているが、専門の外来は珍しい。担当するのは、昨年延べ2500人を治療した小児科医の吉田茂医師(54)。他の医療法人の所属だが、松波総合病院の依頼で毎週火曜に勤務しており、午後2〜5時を夜尿症のみの診察に当てている。

 吉田医師によると、通常は成長とともに夜間の尿量を抑える「抗利尿ホルモン」の分泌量が増えるとともに、ぼうこうが大きくなって、おねしょをしなくなる。ところが発育の遅れで5歳の20%、7歳の10%が夜尿症になるという。

 原因は主に、尿が比較的多い「多尿型」と、ぼうこうにためられる量が少ない「ぼうこう型」の2つ。多尿型の場合は、寝る前に水分を取るのを減らすか、尿の量を減らす抗利尿ホルモンの薬を飲んで治療する。ぼうこう型は、おねしょをした瞬間に音で繰り返し知らせる治療機器「夜尿アラーム」を使い、ためる力を強くする。

 診察では尿の量などを検査し、どういう治療がいいかを判断する。吉田医師によると、1年以内に自然に治るのは全患者の10人に1人だが、治療を受ければ半数が1年以内に治るとされる。

 自身も小学5年まで夜尿症だったという吉田医師。「おねしょは『育て方が悪いから』と勘違いする親もいるが、純粋に体の問題。子どものストレスにもなっている」と話し、適切な治療の必要性を訴えている。(問)松波総合病院=058(388)0111

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