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陽子線 小児治療を開始

(2016年5月27日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する

長野・松本の相沢病院が県内初

 相沢病院(松本市)は26日、放射線の一種「陽子線」をがんに照射する「陽子線治療」で、小児腫瘍患者への治療を始めたと発表した。小児腫瘍患者への陽子線治療は県内初で、今後は信州大医学部付属病院(同市)や県立こども病院(安曇野市)とも連携して治療に当たる。同病院は、患者の性別や年齢などは明らかにしていない。

 同病院は2014年9月、最新の医療機器を購入し、今年1月にはこの医療機器を使ってミリ単位でがんの病巣に正確に陽子線を照射できる「ラインスキャニング法」を導入した。

 同病院は治療開始に先立ち、12日には信州大病院と、18日には県立こども病院と小児陽子線治療に関する協定をそれぞれ締結。

 両病院の入院患者や通院患者が、相沢病院に入院や通うなどして陽子線治療を受ける環境を整えた。今回の患者は今月17日から治療を開始した。

 同病院によると、小児腫瘍患者への陽子線治療は1983年から2014年まで全国で343件行われているが、県内では十分な医療設備などがないため実施例がなかった。小児腫瘍を対象にした陽子線治療は今年4月から保険適用になっている。(佐藤裕介)

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