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〈中日病院だより〉(21) 粉瘤(外科)

(2016年6月7日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像粉瘤など外科の手術を行う手術室=名古屋市中区の中日病院で

 「粉瘤(ふんりゅう)」は、表皮嚢腫(のうしゅ)とも呼ばれる良性皮下腫瘍の一つです。人間の皮膚は新陳代謝で生まれ変わり、脱落した表皮があかとなりますが、何らかの原因で表皮が袋状に皮下に入り込むと、そこにあかがたまり、徐々に増大していきます。

 背中やわき下、尻など摩擦や圧迫を受ける場所でよく発症し、多発する人もいます。腫瘤(しゅりゅう)ができただけでは痛みはなく、放置する人も多いですが、細菌感染を起こすと急速に増大して痛みが出ます。自壊し、自然にうみが排出されてから来院する人もいます。

 感染している状態での治療は、抗生剤で感染を抑えるか、切開してたまったうみを出すかですが、抗生剤はそれほど奏効率が高くなく、切開が必要になることもあります。

 感染していない状態の治療は、袋状になった表皮を切除しない限り再発するので、手術で袋を摘出することが必要です。袋を破らずに摘出する方法と、袋に切開を加えて内容物(あか)を排出してから袋を摘出する方法があり、それぞれメリット、デメリットがあります。皮膚科や外科で治療を行っていますので、感染していない状態での受診をおすすめします。 (加藤剛外科副部長、地域医療連携室長・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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