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自転車日本縦断 体験語る

(2016年7月5日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像自転車での日本縦断の記録映画の製作過程を語る今村さん=熱田区の名古屋学院大で

 生まれつき耳が聞こえない映像作家の今村彩子さん(37)=緑区=が4日、熱田区の名古屋学院大で公開授業をした。昨夏に沖縄県から北海道まで自転車で縦断した57日間の記録映画の製作過程を紹介。出会った人たちとどうコミュニケーションを取ったかなどを語った。

 同大外国語学部のウィリアム・ハロフスキー教授の授業で講師を務めた。日本縦断の旅は昨年7月1日に沖縄をスタートし、8月26日に北海道宗谷岬に着いた。走行距離3824キロ。伴走者が出会った人とのやりとりなどを撮影した。

 授業では、大阪や東京でスポンサー企業や宿泊先の知人宅を訪れた場面の一部を上映。今村さんは、耳が聞こえないが話すことはできる。「相手の口の動きが小さい時は内容を理解できなかった」と振り返り、「身ぶりを交え分かりやすく伝えようとしてくれる人が多かった。耳が聞こえないことを、相手が大したことでないと感じていることが伝わってきた。旅を経験し、また一歩踏み出せる気がした」と述べた。

 学生のほか耳が不自由な一般の人など約50人が聴講。同大外国語学部3年の溝口珠希さん(20)は「作品を見たことがあり、本人の話を聞けたのは貴重な体験。映像の裏話も聞け、コミュニケーションを取ろうとする気持ちが大切だと思った」と話した。旅を記録した映画「スタートライン」は、9月に名古屋のほか東京、大阪で公開予定。(室木泰彦)

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