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拒食症で疲れがひどく

紙上診察室

(2016年7月12日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 拒食症で疲れがひどく

 25年前から拒食症で、今は身長153センチ、体重40キロ。少し食べられるようになっても、疲れやすく、立っているのもつらいです。 (女性・57歳)

A 摂取カロリーを増やして

 長い闘病で苦労され、現在も健康体重までは回復されていませんね。中高年の拒食症は年齢以上に筋肉減少が進んでいます。また、脳が疲れを認識できず、過活動の激やせの時期と反対に、回復期には疲れやだるさを感じて動けなくなることもありますが、次第に良くなります。

 筋肉減少の特効薬は栄養、すなわち体重です。しかし拒食症の場合、やせていると現実のストレスに鈍感になれるという心理的効果があるので、体重増加を怖いと思ってしまい、食事量を増やせません。そこで、心理的な治療でストレス対処能力を向上させます。

 長年やせていると、満腹感や空腹感がわからなくなったり、胃腸の動きが悪いため、少し食べるだけで胃もたれするほか、頑固な便秘にもなります。胃腸薬もなかなか効きません。

 栄養バランスにこだわらず、アイスクリームのように食べやすく、栄養価の高い食品で摂取カロリーを増やします。入院し、高カロリー点滴で体重をある程度増やすと、胃腸機能や筋肉量が回復し、食事量を増やせることがあります。訪問看護師による経管栄養の支援を受けることも可能です。鼻から直径約2ミリのシリコンチューブを入れ、毎日、自分で高カロリー流動食やスポーツドリンクを注入します。安全で、終われば抜くので不便もありません。

 年齢を考慮すると、他の病気の可能性もあるので、検査を勧めます。(政策研究大学院大保健管理センター教授 鈴木真理さん)

政策研究大学院大保健管理センター教授 鈴木真理さん政策研究大学院大保健管理センター教授 鈴木真理さん
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