つなごう医療 中日メディカルサイト

お年寄り 歯少ないと… 閉じこもりリスク2.5倍

(2016年7月21日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

 自分の歯が19本以下で入れ歯を使わない高齢者は、歯が20本以上の高齢者に比べ、原則として週1回も外出しない「閉じこもり」に4年後になる割合が2.5倍高くなる−。発表した国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)などの研究グループは、歯が悪いと仲間との外食を避けたり、引け目を感じて人と会うのを避けたりするためとみている。

 グループは2006年度と10年度に同県知多半島の高齢者(65〜74歳)にアンケート。2回とも回答した人のうち、06年度は閉じこもりではなかった4390人の結果を分析した。

 4年後に閉じこもりになったのは7.4%の324人。このうち74歳以下で閉じこもりになった割合を比べると、歯が19本以下で入れ歯を使わない人は、歯が20本以上ある人(入れ歯の必要なし)より2.5倍、歯が19本以下で入れ歯を使う人より1.7倍、高かった。75歳以上では、外出が減るのは体力低下のためとみられ歯による明確な差はなかった。

 歯が少ない人は「人前で笑えない」「かみにくいので食べるのが遅くなり会食がおっくう」と回答。グループ代表で同センター老年学・評価研究部長の近藤克則教授は「75歳以上に比べ外出できる人が多い74歳以下は、歯の状態が悪いと閉じこもりのリスクが高まる。閉じこもり防止には歯の健康維持が大切」と指摘している。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人