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2年前から腰と膝が痛む

紙上診察室

(2016年7月26日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 2年前から腰と膝が痛む

 2年前から腰痛と膝痛(しっつう)のため歩けません。整形外科の検査では異常なし。鍼(はり)、マッサージでもよくならず、筋力維持のためにジムでトレーニングをしています。対処法は?(男性・65歳)

A 鎮痛剤に漢方薬併用も

 その年齢なら、腰や膝に何らかの異常が出るのが普通です。再度詳しい検査をすることをお勧めします。

 腰痛の主な原因には、変形性脊椎症や椎間板症、脊柱管狭窄(きょうさく)症、軽い腰椎圧迫骨折などがあり、診断がつかない腰痛もあります。膝痛では、変形性関節症や軟骨損傷、半月板損傷、靱帯(じんたい)損傷などがあり、多くは画像検査でほぼ診断がつきます。

 腰椎は6方向からのエックス線撮影、膝はエックス線に加え、磁気共鳴画像装置(MRI)撮影などで診断がつきやすくなります。診断に応じた治療が可能で、はっきりしない場合でも、対症療法で症状を改善できます。

 今は痛みを抑える治療薬が出ています。症状に合わせ抗炎症薬、鎮痛薬などを使い、慢性腰痛症に対して抗うつ薬を使うこともあります。また、補助的に漢方薬を併用するとより効果が上がることもあります。体を温めて症状を和らげる当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、腰痛には疎経活血湯(そけいかっけつとう)か八味地黄丸(はちみじおうがん)などです。

 さらに、痛む時の姿勢や動作を避けるなど生活上の注意に加え、無理のない運動療法を医師の指導で行います。痛みが出ない程度にとどめ、まずは週1回を数週間続け、大丈夫そうなら、週に2〜3回まで増やす程度が無難です。軽い内容でも数カ月、1年と継続することが筋力維持には効果的です。

 (那須赤十字病院第一整形外科部長・吉田祐文氏)

吉田 祐文氏
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