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〈中日病院だより〉(26) 母指CM関節症(整形外科)

(2016年7月26日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
母指CM関節症

 「母指CM関節症」は、親指(母指)の付け根の関節(CM関節)で起こる変形性関節症です。容器のふたを開ける、タオルをしぼるなど親指に力を必要とする動作で、親指の付け根付近が痛みます。

 母指CM関節は、親指が他の指と向き合ってつまみや握り動作ができるように動く範囲が大きく、負担もかかりやすい関節です。このため使いすぎや加齢に伴い、関節の軟骨がすり減ってきます。

 病状が進行すると、骨同士の結合がずれてしまう亜脱臼を起こして親指が開きにくくなり、見た目で変形しているのが分かるようになります。親指の付け根が腫れて、押すと痛みがあり、運動時も痛みがあるのが特徴です。エックス線検査では関節のすき間が狭くなり、骨の変形が認められます。

 内服薬や外用薬を処方したり、固定装具をつけて関節の動きを制限します。関節内注射も痛みを抑えるのに有効です。保存治療で改善がみられない時は、関節を固定する関節固定術、悪い部位を取り除いて関節を作り直す関節形成術などの手術が必要となります。

 手術はそれぞれ長所、短所がありますので、日常生活での手の使い方、趣味、職業、関節の状態などを考えて、最善の手術方法を判断します。 (篠原孝明整形外科部長・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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