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夏の咳 1カ月ほど続く

紙上診察室

(2016年8月9日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 夏の咳 1カ月ほど続く

 1カ月ほど前から咳(せき)が出ます。熱はなく、鼻水は出ておらず、アレルギーもありません。受診すべきですか? (男性・40歳)

A 呼吸器内科を受診して

 咳が長引くことは珍しくありませんが、2週間以上続き、良くならない場合には、内科、できれば呼吸器内科を受診した方がいいでしょう。

 原因を調べるためにエックス線検査を行い、異常があるかどうかのチェックが必要です。検査で肺に影が認められない場合、ウイルスなどの感染の名残(感染後咳嗽(がいそう))、咳ぜんそく(アレルギー性咳嗽)、喫煙者では慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)などが考えられます。痰(たん)の有無や、咳の出るタイミング、アレルギー素因、喫煙歴の有無などを参考に診断していきます。

 感染後咳嗽は、風邪などの感染症の多い冬を中心に起こりやすいのですが、夏の咳の場合には、夏型過敏性肺炎や空調肺の可能性も考えられます。前者は、築数10年の木造住宅に繁殖した主にカビによるもので、後者はアレルギーが原因です。

 相談者はアレルギー症状がないとのことですが、夏の花粉症(カモガヤなどイネ科植物など)もあります。鼻水などの鼻炎症状は目立たず、咳が唯一のアレルギー症状ということもあるため、専門医を受診し、正しい診断を付けることが重要です。

 検査で肺に影が認められる場合、肺がんや肺結核の可能性もありますが、最近、結核菌以外の抗酸菌の感染で起こる非結核性抗酸菌症なども増えています。影の様子次第で詳しい検査をするかどうかを決めます。

 治療は咳の原因となる病気に応じて行います。 (世田谷通り桜内科クリニック院長・東京逓信病院客員部長・久田哲哉さん)

久田哲哉さん
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