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胃に過形成性ポリープ

紙上診察室

(2016年8月16日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 胃に過形成性ポリープ

 3年前に胃カメラの検査を受け、2センチの大きさの過形成性ポリープがあると分かりました。年に一度検査を受けていますが、変化はありません。ピロリ菌検査は陰性でした。治療は必要ですか。 (女性・60歳)

A ピロリ菌の再検査も

 胃過形成性ポリープのある人は、通常は胃にピロリ菌が存在します。菌が体に入ると、胃内にすみつきます。菌により、胃粘膜は萎縮を起こし、一部の人は胃に過形成性ポリープができるのです。

 萎縮が進むと、ピロリ菌がすめる胃の範囲が少なくなり、一部の人は菌の数が減ってきて、菌が自然消滅することもあります。

 ピロリ菌検査は、菌の数が少ないと陰性と判定されます。陰性の場合には、別の方法で保険適用の菌検査をもう一回受けられます。再検査で陽性であれば、除菌治療を受けてください。除菌により、胃過形成性ポリープの大部分は小さくなり、完全に消えることもあります。

 胃過形成性ポリープは良性ですが、2センチ以上になると2%程度はがん化するとされています。がん化すると、形や大きさが変化します。質問者は大きさが2センチと大きめですが、変化はないようですので、年に1回の胃内視鏡検査で経過をみるのは間違いではありません。一方で、2センチ程度のポリープを内視鏡で切除するのは難しいことではありません。切除に要する時間は数分程度で、痛みもありません。

 ピロリ菌の再検査や内視鏡的治療に関しては、主治医と相談してください。ただし、ポリープの治療を行った場合でも、定期的な内視鏡検査を続けることが大切です。 (市立敦賀病院長、消化器科・米島学さん)

画像米島学さん
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