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ストレスホルモン 新たな分泌経路を発見

(2016年8月18日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
ストレスホルモンが分泌される仕組み

 浜松医科大(浜松市東区)の研究グループは、うつや拒食を引き起こす病気によって増えるストレスホルモンの分泌の新たな仕組みを発見した。18日に米国科学振興協会の科学雑誌「サイエンスアドバンス」電子版で論文を発表する。

 グループは、マウスを使った実験で、生体に必須のストレスホルモン「糖質コルチコイド」の分泌経路について調べた。このホルモンは、分泌を促す指令が脳内の視床下部から下垂体を通って副腎皮質に伝わり、分泌されることが分かっている。

 研究グループは今回、視床下部の中に新たな分泌経路を発見。脳内でホルモン分泌を抑える神経伝達物質が、視床下部内の特定の場所では逆に働き、そのことが糖質コルチコイドの分泌を促していることから判明した。この場所は食欲の調節に深く関わっている。

 これまで、ストレスと食欲は関係があると言われながら、仕組みは明らかにされていない。研究グループの福田敦夫教授(神経生理学)は、今回の成果を受け「ストレスと食欲がどのように関係しているか、メカニズムの解明につながる可能性がある」と話している。

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