つなごう医療 中日メディカルサイト

福岡 3児死亡飲酒事故から10年 「忘れたい…」心に傷 父親が書面で心境

(2016年8月24日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
画像飲酒運転の車に追突され博多湾に転落、海中から引き揚げられたRV=2006年8月26日未明、福岡市東区の「海の中道大橋」で

 福岡市東区の「海の中道大橋」で2006年8月25日、飲酒運転の乗用車がRVに追突、幼いきょうだい3人が死亡した事故から10年となるのを前にした23日、3人の父親の大上哲央(あきお)さん(43)が現在の心境を書面で明かした。「忌まわしい事故を早く忘れたいが、まだまだ時間がかかる」とし、心の傷の深さをうかがわせた。

 報道陣が質問を出し、弁護士を通じて回答した。事故を起こした元市職員の今林大(ふとし)受刑者(32)からは謝罪がないとし「『自分のしたことを本当に反省しているのですか』と言葉を掛けたい」と訴えた。受刑者が一時現場から立ち去ったことには「救助活動をしていれば、死なずに済んだのではないか」と悔しさをにじませた。

 大上さん一家は事故後に福岡県外に転居した。その理由について「(事故で)私も居眠り運転をしたなどと誹謗(ひぼう)中傷を受けたため」と説明し、遺族を取り巻く環境の厳しさを訴えた。一方で、新たに3人の子宝に恵まれたと明らかにし「3人のちょっとしたしぐさが亡くなった3人の面影と重なり、笑顔に癒やされています」と述べた。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人