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胃粘膜下腫瘍、観察で大丈夫?

紙上診察室

(2016年9月27日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 胃粘膜下腫瘍、観察で大丈夫?

 バリウム検査で胃粘膜下腫瘍が疑われ、要精密検査になりました。胃カメラで6センチぐらいのこぶが見つかり、半年後も胃カメラで様子を見るそうです。放置して大丈夫でしょうか?(女性・68歳)

A 超音波内視鏡で検査を

 胃粘膜下腫瘍は、胃の粘膜層より深くにある粘膜下層や筋肉層、漿膜(しょうまく)などにできる胃壁内の病変です。粘膜が胃内腔(ないくう)に突き出た隆起のことをいい、がんではありません。

 約80%は消化管間質系腫瘍で、GIST(ジスト)と呼ばれます。リンパ腫のほか、筋肉細胞や神経細胞、脂肪細胞などに由来する腫瘍があり、良性と悪性があります。

 腫瘍が小さい場合は、症状がなく健診で見つかるケースがほとんどです。大きくなると腫瘍が崩れて出血し、吐血や下血を生じることもあります。多くは粘膜の下に病変があるため、通常の生体検査ではなかなか診断できません。超音波内視鏡で、病変の性質を詳しく調べます。

 最近は、超音波内視鏡を使って深部組織の検査もできるようになりました。腹部超音波検査や腹部のコンピューター断層撮影(CT)検査などもあります。2センチを超えるものは、一度詳しい検査をした方がいいといわれています。

 腫瘍が大きかったり、内視鏡像に変化が認められたりすれば、悪性の可能性もあり、治療が必要になります。病変が比較的小さく胃壁の浅いところにあれば、内視鏡での摘出が可能です。大きくなれば手術が必要になります。まずは専門の消化器内科を受診して、経過観察で良いのか診断してもらいましょう。(名古屋内科、内視鏡クリニック理事長・林勝男さん)

画像林勝男さん

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